9.4.1 加工図
設計図書に基づき、加工図を作成し、加工に必要な事項を明確にするとともに、全体の納まりや詳細について十分検討して、監督職員の承諾を受ける。
9.4.2 墨付け
墨付けは、加工図、型板、定規等により正確に行う。
9.4.3 CLTパネルの加工
床版に用いるCLTパネル(以下「CLT床パネル」という。)の形状は、原則として矩形とする。
また、耐力壁に用いるCLTパネル(以下「CLT壁パネル」という。)の形状は、有開口パネルの垂れ壁部分、腰壁部分及び袖壁部分を含めて、原則として矩形とする。
9.4.4 孔あけ加工
(1) 孔あけ加工は、全て工場加工とする。
(2) 原則として、構造耐力上支障のある開口部又は欠込みは設けないこととする。
(3) ボルトの孔あけ加工は、ボルトが木部のボルト孔に密着するように、基準面に対して定められた角度となるように孔あけを行う。
また、ボルトの径に加える木部のボルト孔の大きさは、特記による。
特記がなければ、表9.4.1による。
(4) ラグスクリューの孔あけ加工は、次による。
(ア) ラグスクリューの胴部径とスクリュー部径のそれぞれに基づく2段の孔あけ加工とする。
(イ) 胴部の孔あけは、胴部径と同径とし、その長さは胴部長さまでとする。
(ウ) スクリュー部の孔あけは、スクリュー径の50~70%程度とし、その長さはスクリュー部長さと同じとする。
(5) ドリフトピンの孔径は、特記による。
特記がなければ、ピン径と同径とする。
9.4.5 表面の仕上げ
(1) CLTパネルの表面の仕上げの程度は、表9.4.2により、種別は特記による。
特記がなければ、A種とする。
(2) 木材保護塗料塗りは、「公共建築工事標準仕様書 (建築工事編) 」18章13節[木材保護塗料塗り (WP) ]により、適用は特記による。
9.4.6 仮組立
複雑な接合部分は、仮組立により加工の良否を確認する。
9.4.7 加工孔の補修
加工孔の補修は、原則として、行わない。
9.4.8 製品確認
加工材の断面寸法、長さ、仕口及び継手の位置、接合金物等の取付け位置等について、全て確認を行い、記録を監督職員に提出する。
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