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7節 床枠組/7章 枠組壁工法工事/平成31年版 公共建築木造工事標準仕様書

7.7.1 床枠組

床根太を規定の間隔で配置し、その上に構造用合板等を全面的に張り詰め床版を構成するプラットフォーム方式の床枠組は、次による。

(ア) 床枠組の構成

(a) 床根太の断面寸法は、特記による。

(b) 床根太相互の間隔は、特記による。

(c) 床根太間に転び止めを設ける場合の、材料、断面寸法及び取付け方法は、特記による。

(d) 床版に設ける開口部、セットバック、オーバーハング又は上階と下階の耐力壁線がずれる場合等の補強方法は、特記による。

(e) 床版の各部材相互及び床版の枠組材と土台又は頭つなぎとの緊結方法は、特記による。

(f) 床根太その他の横架材には、その中央部付近の下側に構造耐力上支障のある欠き込みをしてはならない。

(g) 床根太に、7.2.2(カ)による薄板軽量形鋼を使用する場合は、厚さは2.3mm未満、かつ、0.4mm以上とする。
また、その他の枠組材及び床材との接合具及び緊結方法は、特記による。

(h) 床根太、端根太又は側根太に木質複合軸材料を使用する場合は、下部フランジへの欠き込みをしない。
ウェブの穴あけ位置並びに枠組材及び床材との緊結方法は、特記による。

(i) 床根太にトラスを使用する場合は、特記による。
また、トラスを構成する材料には、欠き込み及び穴あけをしない。

(j) 床版に木質断熱複合パネル又は木質接着複合パネルを用いる場合は、特記による。

(k) 床枠組と同時に、下階の吊り天井根太を施工する場合の、材料、断面及び取付け方法は、特記による。

(イ) 床材の取付け

(a) 床材の継手に受材を設ける場合、受材は幅38mm以上、かつ、厚さ40mm以上の材料とする。

(b) 床材を留め付ける釘又はねじの種類及び間隔は、特記による。

(c) 床根太に、7.2.4(4)による接着剤を用いて床材を留め付ける場合は、床根太及び受材の汚れ、付着物を除去したうえで塗布する。
また、床材がさね加工されている場合は、さね部分にも塗布する。

7.7.2 大引又は床束を用いる場合

1階の床を大引又は床束で構成する場合は、床荷重条件と剛性の性能を満たすものとし、次による。

(ア) 大引及び床束の材料は、特記がなければ、表7.2.1(1)によるものとし、樹種及び断面寸法は、特記による。

(イ) 大引及び床束の間隔は、特記による。

(ウ) 大引の継手は床束の上で行い、継手の形状及び緊結方法は、特記による。

(エ) 床束を製材とする場合は、下部は束石に突付けとし、根がらみ貫を床束に添え付け、釘打ちする。
なお、根がらみ貫の樹種及び断面寸法は、特記による。

(オ) 床束を鋼製又は樹脂製とする場合の仕様及び設置方法は、特記による。

(カ) 床材の取付けは、7.7.1(イ)による。

このページは、国土交通省のWebサイトで公開されている 国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築木造工事標準仕様書 平成31年版 をWebページ化したものです。

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全体目次/平成31年版 公共建築木造工事標準仕様書

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