8.6.1 土台
(1) 樹種及び断面寸法は、特記による。
(2) 継手は、床下換気口、ドア等開口部の端部等の位置を避け、アンカーボルトが継手の上側の材の継手付近になるように設置する。
(3) 仕口及び継手の形状は、特記による。
(4) 丸太組壁の最下段を土台に兼用する場合は、隅部取合い並びにT字及び十字取合いに交差部を設ける。
8.6.2 火打土台
(1) 木材の火打土台とする場合は、特記による。
(ア) 樹種及び断面寸法は、特記による。
(イ) 見付け平使いとし、土台との仕口の形状、留付け釘の種類及び留付け方法は、特記による。
(2) 鋼製火打土台とする場合は、特記による。
(3) 火打土台を省略する場合の床組等は、次による。
(ア) 構造用面材の品質は、8.2.4による構造用合板及び構造用パネルとし、寸法及び厚さは、特記による。
(イ) 構造用面材は、その四周囲を大引及び土台又は土台に設置された受材に 20mm以上乗せて釘打ちする。
なお、留付け釘の種類及び釘打ち間隔は、特記による。
(ウ) 構造用面材にさね加工を施した構造用合板を用いる場合は、大引及び土台の間隔が1m以下の場合に限り、大引に構造用合板の長辺を直交させ、短辺の両端に各1列、短辺の中間に1列以上になるように留め付ける。
なお、留付け釘の種類、留付け方法及び釘打ち間隔は、特記による。
8.6.3 丸太組壁
(1) 開口上部まぐさ丸太組壁高さ
開口上部まぐさ材として使用する丸太組壁高さは、図8.6.1により開口幅の1/5以上、かつ、300mm以上とする。
(2) 丸太組壁の梁間方向と桁行方向の交差部は、丸太材等を隙間なくかみ合わせ、図8.6.2 により、出隅においては、外壁面から200mm以上端部を突き出させる。
なお、壁面から200mm未満の場合の補強方法は、特記による。
(3) 耐力壁内に設けるだぼ及び通しボルトの本数及び位置は、特記による。
(4) 外周壁を構成する丸太組壁用木材等の各部材間には、防水性及び気密性確保のため、EPDM(エチレン-プロピレン-ジエンモノマー) テープ等を設置するなど、丸太組壁の変形に追従し、隙間の発生に対応する部材を設置する。
(5) 耐力壁を構成する丸太組壁用木材は、先付けされた符号に基づき、正確に積み上げる。
(6) 交差部、継手部、丸太組壁用木材間の接する部分は、傷がつかないように注意し、それらの部分からの雨水等の浸入が生じないように配慮する。
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